■象牙の良さについて
象牙は天然素材であるため、独特の美しさがあります。適度な粘りがあり耐久性にもすぐれており、使うほどに深い色合いになります。
過去に、象牙の代替え素材を人工的に作るといった研究もなされてきました。例えば、プラスチック等の代替え材の出現により、ある分野においては、象牙の需要を削減出来ております
しかし、象牙は強度だけでなく、独特の粘りを持っているため、耐久性に優れています。人工的な代替材では、硬くても、かけやすいので、象牙に代替えする事ができない貴重な天然素材です。つまり、象牙は加工性の高さ,吸収性、粘りとしなり、光沢やツヤなど、使えば使うほど馴染み、根付などには飴色に染まっていき風合いが際立ちます。そじて、日本人の美意識ともあいまって、最高級の素材として、根付や彫刻品、楽器、印材などに利用されてきました。
象牙という貴重な天然素材の良さをご堪能ください。
■象牙印章の良さ
象牙が印章の重要素材として使われてきました。
◆見た目が美しく、真っ白でもなく、黄ばんでもおらず、独特の落ちついた色合いをしています。
捺印した後も、象牙の『白』と朱肉の『赤』のコントラストが美しく、縁起の良いものとされています。
◆朱肉の吸収性が良く、素材として適度な軟らかさがあり。朱肉が馴染みやすく、捺印もしやすいため、印影が美しく鮮明に写ります。
◆耐久性や耐摩耗性に優れています。印鑑は変形すると改印の手続きが必要になりますが、象牙は乾燥やひび割れにも強く、何年経ってもほとんど変形は見ら れません。
◆象牙印章は高級感があります。象牙は印鑑の王様とも呼ばれており、契約の場では服装や時計と同じように、印鑑はその人を判断する材料になっています。使い込むほどに艶が出て味わい深いものになっていくために、一生に一つを使い続ける実印にふさわしい素材でもあります。
◆象牙は希少性が高い素材でもあります。現在、市場に出回る象牙はワシントン条約締結以前のものに限られております