アフリカゾウ保全に関する象牙組合の立場

私たちが貴重な象牙を材料とした生業を続けたいと考えるのは、伝統工芸技術を継承したいとの理由だけに留まりません。

サステイナブルユースという考えを強く支持するからです。アフリカゾウが絶滅すれば、私たち業界も絶滅します。これまで、MIKEなどワシントン条約のプロジェクトにも資金協力を行ってきました。

日本政府による数々の厳格な規則の導入に当たっても、積極的に協力してきたところです。

私たちは、いかなる違法行為も排除されるべきと思います。

しかしながら、合法的な国内市場を閉鎖するというような極端な●置には断固として反対いたします。

アフリカゾウの保存に役立つとは到底思えないからです。

私たちが求めるのは、違法な取引の根絶であって、合法的な取引の禁止ではありません。今後とも、象牙の伝統工芸技術を継承していくとともに、アフリカゾウの保全に貢献していきたいと思います。

象供養について

象供養とは、象牙組合が毎年行っているゾウの供養です。

ゾウたちへの感謝の気持ちと安らかな眠りをお祈りしており、今年で92回目を数えました。

日本人はご飯を食べる時に『いただきます』と言います。動植物のその命を頂くことによって、人類は生かされています。

我々象牙を取り扱う事業者は、法律を守る事は当然でありますが、ゾウが残してくれた貴重な天然資源である象牙を余すところなく大切に使い、丹精込めて新たな作品を作っております。