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2021.08.10

象牙は素晴らしい素材です。

象牙の素材を使用した印章は、日本の専売特許ではありません。

古くは中国印章史にも登場する歴史的な素材であります。

漢時代にあっては、三百石以下みな象牙印を用いたとあります。(官印)

私印として用いられるようになったのは唐時代に至ってからであります。

その質は柔らかく朱文(現在の日本の実用印章のような文字を浮き彫りにする彫刻形式)を刻するのに適し、特に朱文の深細なものを刻そうとする者に喜ばれていました。

明の文三教などは、好んで象牙印を用い、今なおその遺品を見ることが少なくありません。

日本印章史においては、江戸後期から庶民にも印章を使用するようになると、商人や印章を使用する頻度の高い者に好んで使用されるようになりました。

明治に入りさらに多くなり、同時期には印章以外にも根付や工芸品として海外にも多く行き渡るようになりました。

高村光太郎にして「根付の国」とまで言わしめたその技法は、大阪の象牙彫りの応挙とまで言われた懐玉齋(かいぎょくさい)こと安永正次が挙げられる。

細密なことが出来るのが象牙加工なのです。

中国の凄い彫刻もあります。

蛇足ではありますが、懐玉齋の弟子が江戸に流れて、その技術が江戸根付に伝わったともされています。

 

当サイトのハンコは、実用印章としての技術力を持つ山梨の職人さんが、その持つ技術力を活かせることのできる象牙を販売している数少ない場所でもあります。

実印・銀行印・認印等々、山梨のワザをご活用お願いします。

 

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