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2021.08.02

天皇御璽と国璽

「璽(印)」は701年大宝律令から受け継がれる日本国の大切な文化

日本国憲法下の皇位継承儀式では、「剣璽等承継の儀」として皇位の証である剣璽天叢雲剣八尺瓊勾玉)と共に国璽と御璽の承継が行われます。これらは、脈々と受け継いできた皇室の大切な儀式となります。また、天皇陛下の御即位を広く披露するための「即位の礼」においても高御座内の天皇陛下の右側に「案(あん)」と呼ばれる台に「天皇御璽」と「国璽」が安置されています。

日本には、国家の印である「天皇御璽」と「国璽」があります。「天皇御璽」とは、詔書,法律・政令・条約の公布文,条約の批准書,大使・公使の信任状・同解任状,全権委任状,領事委任状,外国領事認可状,認証官の官記・同免官の辞令,四位以上の位記等に押印されています。また、「国璽」とは、勲記に押印され,「大日本国璽」と刻されています。

日本人にとって「印」は、701年の大宝律令から継承して来た尊い文化・慣習であり、意思表示や責任、信頼を示す大切な必需品です。契約をサインで済ます欧米とは違った押印の行為は、繊細で誠実に物事を決定する日本人ならではの独自文化でもあります。日本に訪れる多くの外国人にとっても「印鑑」は非常に興味深く、「日本の大切な歴史や文化」として捉えられています。

 

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